仕事一覧(全)
[項目記事] 「黒いオルフェ」、「三十四丁目の奇蹟」、「ファンシイダンス」井上順孝編『映画で学ぶ現代宗教』弘文堂、2009年、48-49、66-67、124-125。 [amazon.co.jp (HTML)]
[口頭発表] 「祭礼の世代間継承がもつ福祉文化的性格」神道宗教学会第62回学術大会、國學院大學、2008年12月7日。
[口頭発表] 「地域づくりへの参加機会創出と神社祭礼―人吉市の事例から―」パネル「現代日本における地域活動と宗教文化の活用―神道と福祉の接点」、日本宗教学会第67回学術大会、筑波大学、2008年9月14日。 [要旨 (HTML)]
[論文] 「ヴァーチャル参拝のゆくえ」国際宗教研究所編『現代宗教 2008 特集 メディアが生み出す神々』秋山書店、2008年8月、107-119。 [秋山書店 (HTML)]
2006年(平成18年)にマスコミで話題となった「ヴァーチャル参拝」をめぐって、P・レヴィによる「ヴァーチャルなもの」、「ヴァーチャル化」に関する議論を手がかりに、日本の近世から近現代にいたる「参拝のヴァーチャル化」の様相とそのなかでのメディアの役割をたどり、それらが祈願内容の前景化・分節化を促す一方で、かえって実際の身体的行為をも促すという「今ここ」への反転を生じさせるものであったことを指摘する。
[研究調査報告] 「インターネットにおける祈りの理解に向けて: 祈りをめぐる二つの志向性」 川端亮(研究代表者)『社会意識研究法としての言説データベースの構築とその利用: 宗教言説を事例として』(研究課題番号17330115)平成17年度〜平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書、2008年3月、69-82。
「宗教とインターネット」研究の新たな方向として、雑多な情報が混淆するコミュニケーション空間における宗教的な志向性の探究を掲げ、そのための手がかりとして、諸宗教に共通する基本的な宗教的行為である「祈り」について、宗教意識調査にもとづく分析を行い、「心の安らぎ志向」と「現世利益志向」という二つの主成分を見いだし、この視座をインターネット上の宗教的コミュニケーションの理解に役立てることを提案した。
[報告書] 『写真資料デジタル化の手引き 保存と研究活用のために』國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所、2008年3月。(共著)
國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」における写真資料デジタル化の基礎作業のなかで確立した知見を『手引き』として一冊にまとめ、写真資料の整理・アーカイビング、デジタル化、データベース化に関心をもつ諸機関や個人の参考に供した。
[研究調査報告] 「画像資料研究フォーラムX「人文科学と画像資料研究」―デジタル情報を生かした教材作成に向けて―」『國學院大學研究開発推進機構 プロジェクト研究報告 人文科学と画像資料研究』5、2008年3月、45-47。
平成18年2月25日に行われた画像資料研究フォーラムX「デジタル情報を生かした教材作成にむけて」の開催目的、各発表者の要旨、共同討議の内容をまとめた。デジタル化された画像資料の教育利用のために、専門家、教育者、学習者という階層のそれぞれにおいてメタデータ記述の水準を維持しつつ相互に連携できるシステムの必要性が確認された。
[研究調査報告] 「学術資産のデジタルデータ化―記録保存と活用の狭間で―」『國學院大學研究開発推進機構 プロジェクト研究報告 人文科学と画像資料研究』5、2008年3月、107-109。
國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」における画像資料デジタル化の作業プロセスをたどりなおし、資料に対する関心の方向という観点から、作業方針の確立過程を確認した。現状のウェブ公開の問題点を指摘し、今後はデジタル化・データベース化のメリットを活かした資料群間を横断的に検索・利用できる創発的なシステム構築が必要なことを述べた。
[口頭発表] 「地域づくりにおける参加機会創出と神社・祭礼―熊本県人吉市の事例から―」「宗教と社会」学会「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト第7回研究会、國學院大學、2008年3月22日。 [要旨 (HTML)]
[項目記事] 「「セカンドライフ」の中の仮想宗教の動き」渡邊直樹責任編集『宗教と現代がわかる本2008』平凡社、2008年3月、200-203。 [amazon.co.jp (HTML)]
[辞典項目] 「マクルーハン,マーシャル『メディア論―人間の拡張の諸相』」島薗進・石井研士・下田正弘・深澤英隆編『宗教学文献事典』弘文堂、2007年、365頁。 [amazon.co.jp (HTML)]
[口頭発表] 「インターネット上の宗教情報に対する研究視角」日本宗教学会第66回学術大会、2007年9月。 [配布資料 (PDF)]
[研究調査報告] 「教材としての画像資料の活用」『國學院大學日本文化研究所共同プロジェクト 研究報告 人文科学と画像資料研究 第4集』國學院大學、2007年3月、5-8。
2006年2月に行われた、國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」のフォーラム「教材としての画像資料の活用」のまとめ。
[研究調査報告] 「学術資料データベースの活用を目指して」 『國學院大學日本文化研究所共同プロジェクト 研究報告 人文科学と画像資料研究 第4集』國學院大學、2007年3月、73-74。
2006年3月に行われた、國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」のシンポジウム「画像資料研究の成果と展望―「学術資料アーカイブス」構築に向けて―」でのコメント発言要旨。
[研究調査報告] 「人文科学における画像データベースの公開・活用に関する技術的課題―國學院大學学術資料データベースの構築を踏まえて―」『國學院大學日本文化研究所共同プロジェクト 研究報告 人文科学と画像資料研究 第4集』國學院大學、2007年3月、131-136。
國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」による「学術資料データベース」構築・公開の成果を踏まえて、技術的課題を考察する。たんにデジタル情報をインターネット空間に解き放つのではなく、「学び」を豊かにしていくためには、客観的な証拠にもとづいて学術資料としての価値をとらえた基礎作業が不可欠であり、そこでの成果と利用者とをうまく接合するインターフェイスを構築が必要だと述べた。
[項目記事] 「インターネットの中の宗教: Web 2.0と宗教のゆくえ」渡邊直樹責任編集『宗教と現代がわかる本2007』平凡社、2007年3月、164-167。 [amazon.co.jp (HTML)]
[口頭発表] 「学術資産のデジタルデータ化: 記録保存と活用の狭間で」國學院大學日本文化研究所 学術フロンティアによる共同プロジェクト「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」最終シンポジウム「画像資料アーカイヴスと人文科学―劣化画像は救えたか?―」、2007年2月10日。 [配布資料 (PDF)]
[研究調査報告] 「神道・日本文化に関するオンライン学術情報発信のシステム構築」(江島尚俊・武井順介・藤井弘章・大澤広嗣と共著)『神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成 研究報告III』文部科学省21世紀COEプログラム 國學院大學「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」、2007年1月、113-151。
『神道事典』の改訂英訳オンライン版 Encyclopedia of Shinto について、システム構築の実作業を記した報告。人文系研究者が中心となった作業体制のあり方と、具体的な課題とその解決について詳細に記している。
[論文] 「インターネット文化のハイブリッド性と神社神道」『日本文化と神道』3、2006年12月、59-79。
現代社会における神社神道の現状を研究する上でインターネットに焦点を当てることの有効性を検討した。まず、戦後の社会変動と神社神道との関わりをめぐる研究史においては、文化的領域における神社神道の再構築・再定義の動きの中に位置づけられうるとした。また、神社神道のインターネット利用の現状において、積極的利用と自主規制の間に生じている葛藤を見るさい、インターネット文化のハイブリッド的な性格を押さえる必要を指摘し、その上での利用・発信をメディア・リテラシーの問題の中に位置づけ、教育・研究に組み込む必要性を述べた。
[口頭発表] "'Prayer' as a focal concept for understanding commonalities among and differences between religions." Internet Research 7.0: Internet Convergences, Association of Internet Researchers, September 29 2006. [スライド (PDF)]
[口頭発表] 「祈りの類型論とその批判的文脈―鈴木大拙の神道・国学批判―」日本宗教学会第65回学術大会、2006年9月。 [配布資料 (PDF)]
[口頭発表] 「神社神道とインターネット―概観と問題提起」文部科学省21世紀COEプログラム 國學院大學「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」研究集会「現代社会における神社神道の現状―情報化社会と神社神道」2006年9月9日。
[書籍] 葛西賢太・島薗進・福嶋信吉・藤原聖子編『宗教学キーワード』有斐閣、2006年。(共著) [amazon.co.jp (HTML)]
初学者が宗教に対して抱きそうな疑問を「問い」の形で提示し、これに関係するキーワードを中心に、基礎的な概念・学説と最新の議論を紹介した宗教学入門書。主に「第5章 政治と宗教の相克」と「第6章 現代社会における宗教」の一部を担当した。「メディア・情報化と宗教」ではメディア・情報技術を通じた宗教への関わりをめぐる論点を整理した。「家郷の喪失・回帰と宗教」では、家郷への回帰と連動する伝統宗教の取り組みを紹介した。
[研究調査報告] 「学術資料の公開」『國學院大學学術フロンティア事業 研究報告 人文科学と画像資料研究 第三集』國學院大學、2006年3月、7-10。
[口頭発表] 「祈願をめぐる研究教育とその効果」日本宗教学会第64回学術大会、2005年9月。
[口頭発表] "Jinja Shinto and the Internet: Jinja Shinto in Social Change and Jinja Websites." Panel Session "Religion and ICT in Japan" at the 19th World Congress of the International Association for the History of Religions, March 30, 2005.
神社神道の情報通信技術利用について、ウェブサイトおよび携帯電話サイトの発信者に注目し、現実世界における神社の状況、情報通信技術の活用度、情報通信技術への批判的姿勢という3つの要因のせめぎあいとして分析する。
[口頭発表] 「学術資料の公開」國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」シンポジウム「國學院大學学術資料の活用―学術データベースの構築と今後―」2005年2月25日。 [プログラム (HTML)]
[辞典項目] 「インターネットと宗教」、「(コラム)インターネット占い」、「サイバー宗教」井上順孝編『現代宗教事典』弘文堂、2005年、39-40、46、168-169頁。 [amazon.co.jp (HTML)]
[論文] 「IT革命と仏教」藤井正雄編『仏教再生への道すじ』勉誠出版、2004年6月、156-172。 [amazon.co.jp (HTML)]
2000年前後の「IT革命」の喧伝が過ぎ去って以降、日本の仏教界での情報技術利用の取り組みが、どのような転換を必要としているのかについて考察した。仏教界で開催されるシンポジウム等では、先端的な取り組みを推進してきた当事者が、インターネットを利用した寺院・宗派の活性化にはかえって懐疑的な発言をしている。現状の寺院を活性化するための情報技術利用ではなく、まず情報化を含む社会の変化に寺院はどう対応するのか、その取り組みの中に情報技術をどう位置づけるかという発想の転換が必要であり、そのような取り組みの事例を紹介した。
[エッセイなど] 「やまびこ 読書はいま」『神社新報』2743号、2004年5月31日。
2年間、約3ヶ月おきにエッセイを掲載。
[研究調査報告] 「(展望) 宗教情報アーカイブARIによる学術成果の社会的共有」(渡辺光一・川端亮と共著)『宗教と社会』10、2004年6月、93-103。
[研究調査報告] 「メタデータ配信による画像資料活用の可能性」『國學院大學学術フロンティア事業 研究報告 人文科学と画像資料研究 第一集』國學院大學、2004年3月、11-17。 [全文 (PDF)]
國學院大學学術フロンティア事業が構築してきた画像資料データベースをインターネット公開するさい、その広範で適切な運用を実現するためにどのような技術的な可能性があるか、について考察した。セマンティック・ウェブの技術動向と、個人利用者レベルでのウェブアプリケーションの普及動向を踏まえ、被リンク情報の可視化や画像ごとのメタデータ配信を実現することで、学術資料としての画像をインターネット上で適切に参照・利用する方向を促進することができるとした。
[研究調査報告] 「ネットを利用した『神道事典』英訳支援システムの構築と運用」(遠藤潤・平藤喜久子・吉永敦征と共著)『國學院大學21世紀COEプログラム 神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成 研究報告書』國學院大學、2003年12月、239-251。
[講義・講演] 「〈徳〉を伝えるメディア: 伝記・言行録と庶民教化」國學院大學日本文化研究所第26回「日本文化を知る講座」、2003年6月 (要約: 『國學院大學日本文化研究所報』40-3、2003年9月)。
[書籍] 井上順孝編『IT時代の宗教を考える』中外日報社・法蔵館、2003年。(共著) [amazon.co.jp (HTML)]
情報技術の普及浸透が宗教にもたらす変化について、その実態の観察・分析と、倫理・技術面での考察を加えた小論集。実態の分析は、ホームページによる一方向的な発信と、メーリングリスト・掲示板などによる双方向的な交換の両者にまたがり、宗教教団がインターネットを利用するさいの実践的な提言も含まれる。「第4章2 電子認証」(168〜175頁)」を担当。電子認証技術についての解説を通じ、その背景にある信頼・信用構築の含意に考察を進めた。
[論文] 「高度情報化社会における「公共圏」と伝統宗教―神社神道のインターネット利用―石井研士 (研究代表者)『高度情報化社会と宗教に関する基礎的研究』平成11年度~14年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書、2003年3月、65-74。
インターネット空間を新たな「公共圏」ととらえる議論があるが、他方、近代社会における私事化に対する伝統宗教の抵抗、公共的空間への再参加という動向も注目されている。この二つの流れを結びつけることは可能か、という視点のもと、神社神道におけるインターネット利用をめぐる次の3つの動きを挙げ、考察を加えた。すなわち、「バーチャル参拝」などの疑似的・遊戯的な利用に対する批判と自主規制、神道やナショナリズムをめぐる公共的な討議空間の形成、地域文化の発信地として神社の再発見の促進、の3点である。
[口頭発表] 「Web版神道用語グロッサリーの制作―オンライン文献の有効なプレゼンテーションの提案―」(井上順孝、ヘィヴンズ・ノルマンと共同) 情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会、2002年5月。
[研究調査報告] "Religious Uses of the Internet in Japan: The Social Context." Echoes of Peace 62 (2002): 7-9.
日本宗教のインターネット利用の動向を紹介し、可能性として「個人への対応」、「社会問題に対する声明の積極的発信」、「地域の宗教的コミュニティの再構築」を考察。本号は「宗教とインターネット」特集で、ほかに Lorne L. Dawson、渡辺学、川橋範子、宮家準氏が寄稿している。
[口頭発表] 「日本の伝統宗教における地域コミュニティと情報化への対応」日本宗教学会第60回学術大会、2001年9月。
[書評] 「〈書評〉ポール・L・スワンソン、林淳編『異文化から見た日本宗教の世界』」『宗教研究』329 (2001): 349-355頁。
[口頭発表] "Japanese Traditional Religions and the Internet." 2nd International Convention of Asia Scholars、ベルリン、2001年8月。 [発表原稿 (PDF)]
[研究調査報告] 「〈最近の宗教動向〉国内の動向: IT活用を模索する宗教界」『国際宗教研究所ニュースレター』30 (01-1)、2001年4月、5-9。
[研究調査報告] 「インターネットと宗教に関する欧米の研究動向」『國學院大學日本文化研究所報』219、2001年3月、4-6。 [全文 (HTML)]
[口頭発表] 「(書評)吉田純氏著『インターネット空間の社会学』」「宗教と社会」学会「インターネットと宗教」プロジェクト研究会、2001年3月。 [配布資料 (PDF)]
[研究調査報告] 「コンピュータ・ネットワークの普及と宗教的行為の変容に関する調査研究(継続)」『電気通信普及財団研究調査報告書』15、2001年2月、8-14。(葛西賢太・川島堅二・田村貴紀・深水顕真と共著)
コンピュータ・ネットワークの普及がもたらす宗教的行為の変容について、先行する研究と方法論の検討を通じて研究視角を提示し、さらに事例研究を行った。電子ネットワークの利用が当の宗教にとって本質的なものたりえているのかについての吟味が必要であること、それには、オンライン空間の観察ばかりでなく、担い手・参加者に焦点を当て、その意識・実践に対する面接・質問紙調査などの多角的なアプローチが不可欠であることを示した。
[論文] 「現代のメディア・コミュニケーションにおける宗教的共同性―キリスト教系メーリングリストの場合―」大谷栄一・川又俊則・菊池裕生編『構築される信念: 宗教社会学のアクチュアリティを求めて』ハーベスト社、2000年10月、86-109。 [amazon.co.jp (HTML)]
現代のメディア・コミュニケーションは、時間・空間を越えた社会関係の構築を可能にし、さらに時間・空間に限定された状況をも再定義させる。この事態が宗教的な共同性のありかたに及ぼす影響について、キリスト教系のメーリングリストを事例として考察した。そこでは、時間に制約された同時的なコミュニケーションがめざされ、私的な話題が議論を活発化し、現実生活と同等のコミットメントが求められることが観察される。こうした特徴のなかに現実のキリスト教教会に対する批判的なダイナミズムを見ることができるとした。
[口頭発表] 「電子ネットワーキングと宗教―参加をめぐって―」日本宗教学会第59回学術大会、2000年9月。 [要約 (HTML)]
[エッセイなど] 「ドメイン名問題からみたインターネット その信頼性のゆらぎ」『神社新報』2563号、2000年7月24日。
[口頭発表] 「天理教のインターネット利用について」「宗教と社会」学会第8回学術大会、2000年6月。(田村貴紀と共同発表)
『電子ネットワーキングの普及と宗教の変容』第10章「天理教のインターネット利用に関する試論」(田村貴紀) の調査結果と新たに行ったオンライングループのアンケート調査をもとにした分析。
[論文] 「インターネット上の宗教情報の現状: ホームページを中心に」国際宗教研究所編、井上順孝責任編集『インターネット時代の宗教』新書館、2000年6月、177-194。 [amazon.co.jp (HTML)]
現代社会に生きる私たちは、メディアから信頼できる宗教情報を選び、批判的に分析する能力を身につけることが必要である。そのための準備作業として、日本の宗教団体の公式ホームページを中心に、インターネット上の宗教情報の現状を概観する。数量面では、現実社会の分布との大きな隔たり、個人や末端の組織による非公式な情報発信が先んじたこと、内容面では、全世界よりも国内・地域向け、ハイパーリンクのもつ政治的効果に対する配慮、双方向性への対応がまだ珍しいこと、が指摘できる。あわせて世界の宗教ホームページを概観する。
[報告書] 黒崎浩行(編)・葛西賢太・川島堅二・田村貴紀・深水顕真『電子ネットワーキングの普及と宗教の変容』國學院大學日本文化研究所、2000年3月。(編著) [紹介 (HTML)]
インターネットの普及が既存の宗教にもたらす変化と新しい宗教性の形成を探るため、インターネット上のデータの蓄積と参与観察、インタビュー調査、アンケート調査を行った。神社神道、浄土真宗、キリスト教、天理教におけるインターネット利用に対する意識を明らかにし、またその社会的文脈を分析した。メーリングリストなどで表出する新しい宗教性について、宗教学的アプローチの可能性を考察した。
[論文] 「日本宗教におけるインターネット利用の社会的文脈」『國學院大學日本文化研究所紀要』85、2000年3月、579-592。
日本宗教においてインターネットというメディアが置かれている社会的文脈を把握するため、インターネットを積極的に活用する大阪の単立神社と、教派神道教団本部のある神社ウェブサイトの運営者へのインタビュー調査を行った。大阪の単立神社では、地域社会の変動に応じ新たな地域住民と接点をもつための広報媒体としての位置づけが明確であった。教派神道教団本部の神社では、個人に帰結する教化のツールとして位置づけていた。いずれの運営者も宗教活動の源泉をインターネット内に置くことは避けていることを確認した。
[研究調査報告] 「コンピュータ・ネットワークの普及と宗教的行為の変容に関する調査研究」『電気通信普及財団研究調査報告書』14-I、2000年、143-153。(葛西賢太・田村貴紀・深水顕真と共著)
[口頭発表] 「日本の宗教教団におけるインターネット利用」日本宗教学会第58回学術大会、1999年9月。 [配布資料 (PDF)]
[書評] 「〈書評〉土佐昌樹著『インターネットと宗教』」『宗教研究』322 (1999): 204-207頁。
[企画] 第18回日本文化を知る講座「インターネットで学ぶ日本文化」國學院大學日本文化研究所・渋谷区教育委員会(共催)、1999年5月22・29日、6月5日・12日。
企画と4回めの講演「情報化と宗教伝統のゆくえ―調査地としてのインターネット―」を担当。
[書籍] 『大学生のための情報リテラシー』大正大学情報教育研究会編、みち書房、1999年。(共著)
[論文] 「日本宗教のインターネット利用の比較分析に向けて―神社ウェブサイトの場合―」『國學院大學日本文化研究所紀要』83、1999年3月、421-435。
日本の諸宗教のインターネット利用実態を比較しつつ把握できるように、ウェブサイトを定期的に収集し、その内容について、利用者は何ができるかという実践別の分類を試みた。その上で神社ウェブサイト群に焦点を当て、自己開示型が多く、相談等の相互作用的な利用がほとんどないことを指摘した。今後の課題として、相互作用型の利用実態をつかむことと、インターネットと他の諸コミュニケーション手段との間に教団・信者が設けている境界とその認識枠組を探るべきことを示した。
[エッセイなど] 「諸宗教のインターネット利用」『神社新報』2481号、1998年10月26日。 [全文 (HTML)]
[口頭発表] 「インターネットと宗教教団」日本宗教学会第57回学術大会、1998年9月。 [配布資料 (HTML)]
[パネリスト] 研修会「神社界インターネット利用の現状と未来―人文系のパソコン利用―」ShrineNet・神社オンラインネットワーク連盟共催、於矢先稲荷神社、1998年8月20日。 [配布資料 (HTML)]
[エッセイなど] 「〈私の研究視点〉デスクトップ宗教学は可能か」『国際宗教研究所ニュースレター』第17号(97-4)、1998年1月。 [全文 (HTML)]
[口頭発表] 「メディア・リテラシーと宗教をめぐる一考察」日本宗教学会第56回学術大会、1997年9月。
[口頭発表] 「人文科学研究におけるインターネット利用の現状と課題」國學院大學日本文化研究所所内研究会、1997年7月。 [要旨 (HTML)]
[口頭発表] 「固有性の把握をめぐって―堀一郎の日本仏教文化史研究―」近現代宗教研究批評の会第18回例会、1997年5月。 [要旨 (HTML)]
[論文] 「妙好人伝の地平と近代」小田淳一編『物語の発生学』第1号、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、1997年、41-50頁。
「妙好人伝編纂史再考―大正期真宗信者言行録を手がかりにして―」(1994年) と 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」 (1995年) をもとに改稿したもの。前の2本と扱っているデータや論旨にほとんど違いがないので、ここでも公式にも、いままで業績に挙げてきませんでした。しかし、さしあたり私の妙好人伝研究の視点をもっともコンパクトに表明しているものなので、もし興味のある方がいらっしゃいましたら報告書を差し上げます。
[エッセイなど] 「〈往還〉宗教とメディア」『國學院大學日本文化研究所報』194号(33巻5号)、1997年1月。
[辞典項目] 「説教」・「隠し念仏」・「妙好人」鹿野政直・鶴見俊輔・中山茂編『民間学事典』事項編、三省堂、1997年。
[辞典項目] 「鈴木大拙」鹿野政直・鶴見俊輔・中山茂編『民間学事典』人名編、三省堂、1997年。
[論文] 「堀一郎の日本仏教文化史研究」『仏教文化学会紀要』4・5合併号、1996年11月。
日本仏教の固有性を把握しようとした堀一郎の戦前の「日本仏教の文化史的研究」を、同時代の学説史の文脈のなかでとらえなおし、宗教研究における固有なるものの把握をめぐる批判的な問いかけを提示する。
[口頭発表] 「ハワイにおける日系宗教の現状と課題―伝統仏教教団の場合―」日本宗教学会第55回学術大会、1996年9月。
ハワイ日系社会において伝統仏教教団は市民志向と民族的アイデンティティ志向の中核を担ってきた。しかし個人の癒し志向など新しい動向がみられるなか、教団は信者の今日的な宗教的要請に応えるような組織構造や活動を有しているか。社会福祉活動と現地開教師(使)養成への取り組みをみることを通じて考察する。浄土宗総合研究所の調査にもとづく研究発表。同調査にもとづく、鷲見定信先生・武田道生先生による論文が、水谷幸正先生古稀記念会編『佛教教化研究』(思文閣出版、1998) に収められています。
[口頭発表] 「メディア・リテラシーと宗教をめぐる予備的考察」「宗教と社会」学会「情報時代と宗教」プロジェクト合宿、1996年8月。
[企画] ワークショップ「1980年代・宗教研究を読み直す―ポスト「宗社研」の課題と展望―」「宗教と社会」学会第4回学術大会、1996年6月。
近現代宗教研究批評の会を母体として企画したワークショップ。私は報告2「「教え」研究の位相」を担当しました。
[書誌] 島薗進・磯前順一編『東京帝国大学神道研究室旧蔵書 目録および解説』東京堂出版、1996年。(共著)
東京帝国大学文学部に存在した神道研究室の和漢蔵書844点の整理作業(1992~96年)の産物。神道研究室史と書籍解題からなる「第1部 解説」と、「第2部 東京帝国大学神道研究室旧蔵和漢書目録」、「付録 姉崎正治収集キリシタン関係書」で構成されている。共著者は編者のほかに池澤優・遠藤潤・小倉慈司・黒崎浩行・林淳・前川理子・宮崎賢太郎・宮田正彦・和田光俊。
[口頭発表] 「近代における伝記と共同体―真宗教団と妙好人伝を手がかりに―」日本宗教学会第54回学術大会、1995年11月。
大正~昭和前期の真宗教団機関誌等の布教資料をもとに、教団独自のアイデンティティ確保という政策的意図からの「妙好人」の追求を考察する。
[口頭発表] 「大正・昭和前期の妙好人伝」近現代宗教研究批評の会第5回例会、1995年7月。
[論文] 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」『大正大学大学院研究論集』19、1995年3月。
禅思想家である鈴木大拙の妙好人伝への接近について、「日本的霊性的自覚」の概念体系による体験主義と思想的アクチュアリティの追求という方向づけを分析し、妙好人を語り継ぐ場の共同性からの分離を問題提起する。[補足: この論文を書いたとき鈴木大拙における「霊性」の用語法を追いかけましたが、ここではその成果のごく一部しか盛り込んでいません。とくに盤珪の「霊明」との関連について触れる余裕がありませんでした (英語の spirituality との関連についてはもともと把握しませんでした)。最近「霊性」をキーワードとするワークショップ企画、研究会が起こっているので、どこかで絡められればと思っているのですが……。また、鈴木大拙など近代仏教知識人のもつイデオロギー性については、Robert H. Sharf の研究があることを知人から教わりました。これを執筆していたときにそれを知っていれば、もっと考察を深められたかもしれません。Cf. Robert H. Sharf, 1993 "The Zen of Japanese Nationalism," History of Religions 33(1): 1-43.]
[口頭発表] 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」日本宗教学会第53回学術大会、1994年9月。
『大正大学大学院論集』19(1995年3月)所収の同名論文とほぼ同一内容。
[口頭発表] 「妙好人伝の近代」日本近代仏教史研究会第2回夏期セミナー、1994年7月。
[論文] 「妙好人浅原才市の「書くこと」」『宗教手帖』第1巻第1号、1994年5月。 [全文 (Plain Text)]
浅原才市の「歌」は、鈴木大拙ら大正~昭和期の仏教知識人によって純粋な内面的信仰のあらわれとして紹介され、念仏者の宗教体験の模範として共有されてきた。しかし、才市の「書く」という営みに即してみることを通じて、書くことそのものが本質的に救済体験と連関していることを摘出し、従来の読みの枠組をとりはらうべきことを示す。[補足: 『宗教手帖』は、大正大学大学院の小村出氏が発起人となり、大正大学宗教学研究室の有志によって1994年5月に発刊された雑誌です。現在、第2号(1995年2月)まで出ています。]
[論文] 「妙好人伝編纂史再考―大正期真宗信者言行録を手がかりにして―」『東京大学宗教学年報』XI、1994年3月。
真宗篤信者の伝記である「妙好人伝」の成立・受容過程について、「妙好人」類型の登場、「伝」編纂の歴史性という視角から考察するさい、従来大正・昭和前期について信者の内面的な宗教体験の主題化という把握がなされてきた。本稿ではこれに対し「問答」の文書化という別のモチーフを提示する。
[口頭発表] 「妙好人伝研究の問題点―予備的考察―」日本宗教学会第52回学術大会、1993年9月。
共同体が聖伝(宗教的伝記)を語り継ぐプロセスを、我々自身の読解までを規定するものとして批判的に探究することを課題として掲げ、妙好人伝研究を振り返る。
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