妙好人伝研究 (宗教的伝記と近代)

近世末期から近代にかけての真宗篤信者の言行を編纂した「妙好人伝」について研究してきました。

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  • [講義・講演] 「〈徳〉を伝えるメディア: 伝記・言行録と庶民教化」國學院大學日本文化研究所第26回「日本文化を知る講座」、2003年6月 (要約: 『國學院大學日本文化研究所報』40-3、2003年9月)。

  • [口頭発表] 「メディア・リテラシーと宗教をめぐる一考察」日本宗教学会第56回学術大会、1997年9月。

  • [論文] 「妙好人伝の地平と近代」小田淳一編『物語の発生学』第1号、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、1997年、41-50頁。

    「妙好人伝編纂史再考―大正期真宗信者言行録を手がかりにして―」(1994年) と 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」 (1995年) をもとに改稿したもの。前の2本と扱っているデータや論旨にほとんど違いがないので、ここでも公式にも、いままで業績に挙げてきませんでした。しかし、さしあたり私の妙好人伝研究の視点をもっともコンパクトに表明しているものなので、もし興味のある方がいらっしゃいましたら報告書を差し上げます。

  • [エッセイなど] 「〈往還〉宗教とメディア」『國學院大學日本文化研究所報』194号(33巻5号)、1997年1月。

  • [辞典項目] 「鈴木大拙」鹿野政直・鶴見俊輔・中山茂編『民間学事典』人名編、三省堂、1997年。

  • [辞典項目] 「説教」・「隠し念仏」・「妙好人」鹿野政直・鶴見俊輔・中山茂編『民間学事典』事項編、三省堂、1997年。

  • [口頭発表] 「近代における伝記と共同体―真宗教団と妙好人伝を手がかりに―」日本宗教学会第54回学術大会、1995年11月。

    大正~昭和前期の真宗教団機関誌等の布教資料をもとに、教団独自のアイデンティティ確保という政策的意図からの「妙好人」の追求を考察する。

  • [口頭発表] 「大正・昭和前期の妙好人伝」近現代宗教研究批評の会第5回例会、1995年7月。

  • [論文] 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」『大正大学大学院研究論集』19、1995年3月。

    禅思想家である鈴木大拙の妙好人伝への接近について、「日本的霊性的自覚」の概念体系による体験主義と思想的アクチュアリティの追求という方向づけを分析し、妙好人を語り継ぐ場の共同性からの分離を問題提起する。[補足: この論文を書いたとき鈴木大拙における「霊性」の用語法を追いかけましたが、ここではその成果のごく一部しか盛り込んでいません。とくに盤珪の「霊明」との関連について触れる余裕がありませんでした (英語の spirituality との関連についてはもともと把握しませんでした)。最近「霊性」をキーワードとするワークショップ企画、研究会が起こっているので、どこかで絡められればと思っているのですが……。また、鈴木大拙など近代仏教知識人のもつイデオロギー性については、Robert H. Sharf の研究があることを知人から教わりました。これを執筆していたときにそれを知っていれば、もっと考察を深められたかもしれません。Cf. Robert H. Sharf, 1993 "The Zen of Japanese Nationalism," History of Religions 33(1): 1-43.]

  • [口頭発表] 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」日本宗教学会第53回学術大会、1994年9月。

    『大正大学大学院論集』19(1995年3月)所収の同名論文とほぼ同一内容。

  • [口頭発表] 「妙好人伝の近代」日本近代仏教史研究会第2回夏期セミナー、1994年7月。

  • [論文] 「妙好人浅原才市の「書くこと」」『宗教手帖』第1巻第1号、1994年5月。 [全文 (HTML)]

    浅原才市の「歌」は、鈴木大拙ら大正~昭和期の仏教知識人によって純粋な内面的信仰のあらわれとして紹介され、念仏者の宗教体験の模範として共有されてきた。しかし、才市の「書く」という営みに即してみることを通じて、書くことそのものが本質的に救済体験と連関していることを摘出し、従来の読みの枠組をとりはらうべきことを示す。[補足: 『宗教手帖』は、大正大学大学院の小村出氏が発起人となり、大正大学宗教学研究室の有志によって1994年5月に発刊された雑誌です。現在、第2号(1995年2月)まで出ています。]

  • [論文] 「妙好人伝編纂史再考―大正期真宗信者言行録を手がかりにして―」『東京大学宗教学年報』11、1994年3月。 [書誌・全文 (HTML)]

    真宗篤信者の伝記である「妙好人伝」の成立・受容過程について、「妙好人」類型の登場、「伝」編纂の歴史性という視角から考察するさい、従来大正・昭和前期について信者の内面的な宗教体験の主題化という把握がなされてきた。本稿ではこれに対し「問答」の文書化という別のモチーフを提示する。菊藤明道編『妙好人研究集成』(法蔵館、2016年)に再録。

  • [口頭発表] 「妙好人伝研究の問題点―予備的考察―」日本宗教学会第52回学術大会、1993年9月。

    共同体が聖伝(宗教的伝記)を語り継ぐプロセスを、我々自身の読解までを規定するものとして批判的に探究することを課題として掲げ、妙好人伝研究を振り返る。